東芝の命運

東芝が昨年末に突如、米国の子会社であるWHが買収したストーン&ウェブスター(S&W)社絡みで7000億円規模の債務が発生したと、不自然極まりないIRを発しました。前回の粉飾騒ぎのときに、東芝がいかに嘘つきであるか、隠蔽体質であるかを認識しましたので、今回も粉飾絡みやろうと確信して、空売りを開始しました。

その後、様々なニュースにより上場廃止か公的整理になるとの確信を深め、結局@290で10万株オーバーを空売りするに至りました。一本調子で下げたわけではなく、意味不明な材料で急騰したりもしましたが、4月になって大企業に好意的な論調の日経新聞までもが「決算再延期が濃厚」との記事を書きました。これを受け、死に体にも関わらず異様な高株価が遂に崩れ始めました。

私が思うに今回のS&W社債務騒動は、WHの隠れ債務を付け替えたものであり、本当のところは、H27決算の時点でWHはのれん代全損どころかすごい債務を抱えており、東芝は連結決算で債務超過に陥っていたのだと思います。

今回の3Q決算がいまだ出来ないのは、監査法人がH27決算に疑義を示し、東芝に決算修正を迫っているからだと思います。修正を認めてしまうとH27、H28決算が連続債務超過となって自動的に上場廃止となるので、東芝としてはどうしても呑むことができないのだと思います。

1度めの決算延期発表は当日、2度めは前日、3度めの今回は金曜日の引けか土・日と予想します。麻生財務大臣の発言(WHを切り離したとしても、東芝の存続や経営内容は全く別の話だ)から想像するに、公的整理(100%減資の後増資)も視野に入ったと思います。

Follow me!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

PAGE TOP